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社会教育行政とPTA
【3591】 FJN 2013/08/27(Tue) 22:15
社会教育主事の書いた論文≪PTAと社会教育行政の関わり方に関する一考察≫(2012)★click here★が参考になりそうです。

【3592】 ボケの花 2013/08/28(Wed) 14:47
FJNさん、
ご提示ありがとうございます。
早速プリントアウトしました。
マーカー入れて読みます。


【3598】 FJN 2013/09/24(Tue) 13:18
(遅まきながら)レスに感謝します!
「行政とPTA」の関連で書きます。
東京都港区役所の広聴サイト(更新日:2013年8月21日)に
   ≪町会やPTAの強制は違憲≫
というタイトルの記事が載っています。
  ◆そのURL――★click here★


【3599】 FJN 2013/09/24(Tue) 19:10
昨日の<ザ・ジャパン・タイムズ>に載った署名記事、
  ≪PTA:外国人の親のためのサバイバル=ガイド≫
で、文科省の社会教育担当セクションで働くクマキリタカシさんのコメントが読めます。
以下、署名記事原文(英語)からコピペします。
Takashi Kumakiri works in the Social Education Division at the ministry of education, and part of his role is supporting PTA activities nationwide. “It is up to each school to run the PTA as they see fit. With more dual income families, it is important to consider the needs of working parents when planning activities,” he explained. “The number of children in Japan is shrinking, but more than ever we need to realize that parents alone can’t raise a child — it takes involvement from various members of the community.”
  ◆≪The PTA : a survival guide for foreign parents≫――★click here★


【3600】 ぶきゃこ 2013/09/25(Wed) 05:41
熊切…?まるおさんのことが好きな熊ちゃん? は、豊か…。いつ文科省に就職したのかとビックリしました。
それにしても、英語にしちゃうとまたcrazyさがくっきりとする感じですな。
この写真がまた、「ゲッ」という条件反射…。
もし懇談会とか巻き込まれたら、“yakuin? Oh?”って両手広げてみよ〜こんど。殴られるかな。


【3601】 FJN 2013/09/25(Wed) 07:55
レスに感謝します!
  > この写真がまた、「ゲッ」
はい、御意です(笑)。ちなみに、写真キャプション冒頭の「For whom the bell doles(フォー・フーム・ザ・ベル・ドールズ)」は、ヘミングウェイの≪誰がために鐘は鳴る≫(フォー・フーム・ザ・ベル・トールズ/For Whom the Bell Tolls)★click here★の駄洒落らしいですね。「誰がためにベル分ける」とでも訳せましょうか(ベル=ベルマーク)。
なお、記事を書いたのはルイーズ=ジョージ=橘高(きったか)さんです。ジャパンタイムズ記事の写真にも映っています。mamabaka.comというウェブサイトを持っていると★click here★に紹介されています。


【3602】 とまて 2013/09/25(Wed) 09:48
★click here★
Hiroto Kawabata
@Rsider

ジャパンタイムスの「外国人のためのPTAサバイバルガイド」。★click here★  取材を受けた外国人母親の言葉。ここのPTAは、Star Trekのボーグのようなもの。誰もが同化させられる。抵抗は無意味。

★click here★
Hiroto Kawabata
@Rsider

【これは特報だ!】もう一度言っておく。ジャパンタイムスの「外国人のためのPTAサバイバルガイド」。★click here★  取「日本のPTAは、スタートレックのボーグのようなもの。誰もが同化させられる。抵抗は無意味」。味読してみよう!

嫌だ、オラは抵抗するっ!!(T_T)。すみません、記事の方は未読です。
As a mother of five, American Claudia has had ample opportunities to volunteer. “I feel that PTA here is like the Borg [an alien race with a "hive mind"] on ‘Star Trek’, ” she explained. “You will be assimilated. Resistance is futile.”


【3603】 FJN 2013/09/25(Wed) 19:19
レスに感謝します!
  > 嫌だ、オラは抵抗するっ!!
はい、御意です(笑)。
今さっきジャパンタイムズのフェイスブックサイト記事★click here★を見たところ、【25,546人が「いいね!」と言っています】の下に、英文で、こう書かれていました(その英文をコピペして、意訳系の和訳を付けます)。
If parents born and raised in Japan find the PTA a pain, how can parents from abroad hope to survive? Experiences vary, but here is a collection of them to assist future class officers' mental preparation.
日本で生まれ育った親たちがPTAは苦痛だとわかっているというのに、海外から日本に来た親たちはどうやって救済を期待すればいいのでしょうか? この記事には、これから日本のPTAのクラス委員になるかもしれない外国人の親たちのために、心の準備となるよう様々な体験談を集めました。

・・・当該記事は「PTAは苦痛だと知っている日本人のPTA体験者/親/母親がいるというのに、これから日本のPTAを体験するだろう日本人の親/母親は救済されるのだろうか? という疑問にも応えるべく書かれた、心の準備となるサバイバル=ガイド」として読めるような気がします(微苦笑)。


【3604】 とまて 2013/09/26(Thu) 11:00
多分、日本で生まれた人達も、違法PTAという暴力団体(違法でないPTAも存在していることは知っていますので、ちゃんとしたPTAにいらっしゃる方々は怒らないでくださいね)に実際にぶつかってみる瞬間までは、まさか、学校という場でこんなことが実際に行われているなんて…。という感想を持つ方々が多いのではないでしょうか?

そういう意味では外国からおいでになった方々同様、SF的な異文化体験であり、日本人だってサバイバル術が在るなら知っておきたいものだと感じます。


【3605】 イツカキット 2013/09/26(Thu) 12:14
記事全体にざっくりと目を通してきましたが、違法な団体が大多数を占めていることや人権侵害がまかり通っていることにはいっさい触れず、日本のPTAという異文化には「逆らっても無駄だから、どうせなら積極的に引き受けて楽しんだほうがお得よ!」とすすめているのが残念といえば残念。

たしかに外国人、というかキリスト教圏出身者にとってはボランティアなんて当たり前にするものと思われているようだし、余裕があるならどんどん参加して異文化・ニッポンを楽しんでもらえたらうれしいですけど。

余裕がない、興味がない人がどうサバイバルすればよいかもご指南いただきたいです。


【3606】 FJN 2013/09/27(Fri) 12:31
とまてさん、イツカキットさん、レスに感謝します!

  > SF的な異文化体験であり、
  > 日本人だってサバイバル術が在るなら知っておきたい
はい、御意です。≪日本の母親たちのためのPTAサバイバルガイド≫が必要ですね。
ヤミで出回っているサバイバルガイドには「子どもが低学年のうちにさっさと役員ノルマを済ませて、あとは毎年、新人役員を陰に日向にイビり倒してウサバラシを楽しむといいわよ、うふっ!」みたいなことが書かれているような気がします・・・私の気のせいかもしれません(笑)。

  > 違法な団体が大多数を占めていることや
  > 人権侵害がまかり通っていることには
  > いっさい触れず
はい、御意です、そんな感じです。
そんな感じでいながらも時々効果的にスパイシーな表現があって、私は痛快に読みました。たとえば、こんな箇所です。
The PTA movement was introduced to Japan after World War II and is modeled on the American “Parent-Teacher Association” concept, with parents working with the school to enrich life for the students. While many Japanese might not know the English meaning behind it, the term “PTA” has become part of the vernacular.
・・・日本に第2次世界大戦後に導入されたPTA運動はアメリカのPTAのコンセプトをモデルにしたけれど、どっこい今や、英語の「PTA」という用語が含む意味合いはどこかに行っちゃって日本語の「PTA」は英語の「PTA」の方言のようなものに成リ果テチマッタダヨ――といった感じのところにスパイスを感じます。ヴァーナキュラー(vernacular)に私は『んなバカなぁ〜』感を読み取りました(笑)。
「PTA」(の考え方)と同様に「人権」(の考え方)も日本ふうにアレンジされて土着化したのかもしれません。そう思うと、「日本の人権意識ってどこかしらナマってるんだよなぁ…」とボヤきたくなります(自嘲)。


【3607】 FJN 2013/09/27(Fri) 18:00
とまてさんが【3602】★click here★で貼ってくださった英文箇所を日本語に訳してみました。
アメリカ人のクローディアは5人の子の母親なので、PTAをやる機会がたっぷりありました。彼女は「ここのPTAって≪スタートレック≫に登場するボーグ(【蜂の心】を持つエイリアン種族)みたいな感じなのよ」と言い、「つまり“オマエたちは取り込まれる。抵抗しても無駄だ”ってわけ」と、ボーグの決めゼリフを使って説明してくれました。


【3608】 とまて 2013/09/28(Sat) 13:58
FJNさん、ありがとうございます!
fiveって、five childrenのことだったのか…、と思ったのは内緒にしておいてください(号泣…って誰に対して内緒に…)。


【3609】 湖岸のA 2013/09/28(Sat) 23:39
FJNさん こんばんは。いつもお世話になりありがとうございます。

さて、表題の「PTAと社会教育行政の関わり方に関する一考察」を、タイヘン遅ればせながら、先ほど通読いたしました。

私の低いIQではなかなか理解できない論文ですが、
「内情の暴露や活動に対する不平や不満」「なぜ、PTA活動はここまでも問題視されてるのか。」(P101)という問題点の定義のなかに
   「そもそも入会させかたが違法だろうが!」
という視点や論点が無かったように思いました。そのことが少し残念でした。

論旨の組み立ては、様々な方法があって自由だと思いますが、PTAの入会に関しては、任意・自由が保障されているとは到底言えない現状が続いており、最近では「任意団体」だと学校やPTA側が公言するものの、自動・強制入会はそのままということが横行していることも多いように思います。

いくつかアンダーラインを引いた箇所もありましたが、今夜はこの辺りで・・・失礼します。


【3610】 FJN 2013/09/29(Sun) 14:55
とまてさん、湖岸のAさん、レスに感謝します!

  > 内緒にしておいてください
はいかしこまりました。内緒にいたします。

  > 「内情の暴露や活動に対する不平や不満」
  > 「なぜ、PTA活動はここまでも問題視されてるのか。」
  > (P101)という問題点の定義のなかに
  >    「そもそも入会させかたが違法だろうが!」
  > という視点や論点が無かった
はい、御意です。論文★click here★の執筆者である社会教育主事に会う機会があったら、そう伝えようと思います。ここまで「PTA」のことを研究しているのならば、話が通じると思います。社会教育行政現場の悩み事も聞けるかもしれません。

なお、ジャパンタイムズの記事を、
  『オイラはこんなふうに理解した』
――といった感じで意訳しました。
関係各方面から苦言が寄せられるかもしれませんが、その時はその時です、真摯に善処する所存でおります。

まず、編集部のリード文から。
「PTA」――と頭文字3つを口にするだけで多くの日本人の母親の顔が歪みます。そのような状況において、外国人女性はどのようにうまくやっていけるのでしょうか。

次いで、写真のキャプションです。
誰がためにベル分ける:
母親たちは子どもたちが家庭から持ち寄った「ベルマーク」クーポン券を仕分けします。ベルマークは特定の商品に付いていて学校への寄付の換金価値があります。東京都北区立アカバネダイニシ小学校で。【写真提供は共同通信社】

んでもって、以下が署名記事本文の意訳(恣意的な試訳/私訳)です。3箇所ほど〔 〕内に訳者註を添えました。

≪ザ・PTA――外国人の親たち向けサバイバルガイド≫ (ルイーズ・ジョージ・キッタカ筆)  2013年9月23日

わが子が日本の学校システムに入ると同時に、もう1つ、親たち(99%の場合「母親たち」と読んでくださいね)にとって乗り越えなければならない試練が待っています。日本のPTAシステムを体験する、という試練です。
ここでは、PTAをやってみると、たいていネガティブなイメージが心に浮かびます。日本の多くの母親たちにしかめっ面をさせるには、ただ「PTA」という頭文字3つを口にするだけで十分です。親を虐待する独特の方法であるという印象がPTAにはあるからです。

私は息子が小1の時、PTAのクラスオフィサー(役員)の1人になるつもりなど、はっきり言ってありませんでした。小学校の6年間で、親は子ども1人につき1度は役員になるよう期待されているとは知っていましたけれど、それでも私は自由になる時間がたっぷりあると思っていました。
最初の保護者会の時、母親たちがみんな目を下に向けて座っているのに対して、先生は、役員になることは学校の様子がわかるようになる貴重な機会であるというふうに私たちを納得させたがっていました。とうとう1人の女性がためらいがちに手を挙げ、なんとその瞬間、私も手を挙げてしまっていました。保育園で迎えを待つ2人の子どもがいたので、ひたすら私はその場から脱出したかったのです!

私は間違って想定していました。役員の集まりが夜に開かれると思っていたのです。どんぴしゃ平日の日中に開かれるなんて思いもよりませんでした。うだうだいうのもなんですから手短にいえば、私が最初に割り当てられたPTA仕事は全くもって大災害でした。子ども3人の育児と仕事とPTAとを上手にこなすことなど、完全に私の能力を超えていましたもの。
結局、その後の、やはり屈辱的なクラス会合で、私は自分の過ちを認めて、誰かに代わってほしいと低姿勢でお願いしなければなりませんでした。皮肉なことに、周囲に溶け込む手助けになると思われた1つのボランティア仕事によって、私は子どもを転校させようかとまで深刻に悩まされました。

PTA運動は、第2次世界大戦後に日本に導入されたものです。アメリカの「親と教員が協力する組織(PTA)」の考え方――親たちと学校とが協働して児童生徒の暮らしを豊かにしようという考え方――を手本にしました。ところがどっこい、多くの日本人が「PTA」という英語の背後にある意味を知らないらしく、日本では英語の「PTA」が日本固有の方言のような代物に成り果てたのです。

わが子が日本の学校システムの渦中にある外国人の母親20人が、自分の体験を私に話してくれました。20人の中に、PTA体験を始めたばかりの新人から、何度も役員をこなした体験豊富なベテランまで含まれます。

就学前の段階の体験は色々さまざまです。幼稚園の場合、母親たるもの、目が覚めているならばどの瞬間だろうがPTA活動に身を捧げなければならないと思っているように見えるPTAもあれば、最小限の取り組みさえすればいいと思っているように見えるPTAもあります。ふつう、幼稚園は選べますから、運が好ければ、似た者どうしでPTA仕事をすることも可能でしょう。
保育園の場合は、母親たち全員が働いているので、通常、PTAの会合も活動も最少に押さえるよう努力されます。ある母親は、なぜ自分の子どもの保育園でPTAが丸ごと廃止されたかを教えてくれました。園長が、毎年毎年、ボランティアでPTA役員になるよう親たちを説得するのでくったくたに消耗した挙句のことだったそうです。

私が話した母親たちの大多数は、PTA役員という義務を最初に味わったのは子どもが小学校に進学した時でした。小学校の最初の1年は、日本人の母親でさえあたふたどたばたさせられがちなのですから、日本の教育システムで成人したのではない外国人女性にとっては一層てんやわんやなのです。専業主婦たちも有職の母親たちも自由放任主義タイプの親も「ヘリコプターペアレンツ〔ぶんぶんやかましいヘリコプターのようにやいのやいの学校教育にぶうたれ口出しする親たち〕」も、みんな一緒くたにPTAの坩堝(るつぼ)に放り込まれて、何とか折り合いを付けるよう期待されます。自尊心が少々壊れやすくなることもあります。
アメリカ人のクローディアは5人の子の母親なので、PTAをやる機会がたっぷりありました。彼女は「ここのPTAって≪スタートレック≫に登場するボーグ(【蜂の心】を持つエイリアン種族)みたいな感じなのよ」と説明し、「つまり“オマエたちは取り込まれる。抵抗しても無駄だ”ってわけ」と、ボーグの決めゼリフを使って教えてくれました。

2つの学校のPTAがどちらも全く同様に運営されることはなく、構成も義務もそれぞれで相異なります。共通するのは会長が1人いて副会長が2人いることくらいで、そのほかは、何でもありです。クラスごとほんの一握りの委員がその年の何もかもをこなすことになっているところもあれば、もっと多い人数で重荷を分担するところもあります。

PTA役員の任務は多岐にわたります。たとえば、親の集まりの手配、学校ニューズレターの製作、交通安全パトロール当番表作成、“ベルマーク”(学校への寄付として現金換算できるマークで特定の商品に付いています)の切り抜きと分類、地域社会イベント(必ずしもその学校の児童生徒に関係する代物ではなかったりもします)の手伝い、年に1度の運動会の日にトイレ掃除をするという健全な苦役などなどです。
「それに、自分の秘密のフェチ妄想を満たすことだってできちゃうのよね、卒業記念ショーの舞台でAKB48やミニーマウスの格好をして踊り跳ねるとかぁ」と冗談ぽく、イギリス出身のナタリーが幼稚園PTAで割り当てられた仕事を思い出しながら言いました。

どの母親も例外なく、役員として登録されたとたんに出席するはめになるエンドレス会合のことを話題にしました。「時間をほんとたっぷりかけといて成果はほんのちょっぴりなんだってば!」とオーストラリア出身のロウエナが言いました。アメリカ人ママのナンシーは、息子の幼稚園でクリスマスパーティー準備委員を務めた時、皿に盛るクマの形のグミ菓子の数と色を決めるだけの話し合いが1時間かかったことに、おったまげたのだそうです。

役員の定員を満たすことが困難な場合もあります。学校によって、誰がどのPTA仕事を済ませたか細々ねちねち記録しているところもあれば、必要な人数のボランティアが集まるかどうかを成り行き任せにしているようなところもあります。
自発的なボランティアが不足する場合は、たいがい、その年度の最初の保護者会で、幾つかの“科学的な”方法が用いられるものです。その方法とは、帽子から名前を取り出す、箸を引く、アミダクジと呼ばれるゲーム(はしご登り。外国人母親の1人は“あの迷路もどき”と呼びました)をする、広く知られた岩・紙・鋏〔じゃんけんのこと〕などです。その義務を回避するためには最初の保護者会を欠席しさえすればいいと楽観する母親たちもいます、が、しかし、この第1回保護者会断固欠席作戦は裏目に出ることがあり、程なく、欠席したがためにこそPTA役員に指名されたと思い知らされたりもします。

家庭の外で働く女性の数は増えつつありますから、当然ながらPTAの会合も夜に開かれる傾向があるだろうと考えられがちですが、ほとんどの場合、そうは問屋が卸しません。多くの会合、とりわけコアな役員の会合は、日中に開かれます。いったん役員のポジションを引き受けたならば、自分で何とかするはずだとあっさり考えられています。
より洗練された学校のPTAでは、ワーキングマザーたちが同じ委員会のメンバーになることによって互いに都合のいい時間に会合が開けるようにしています。

クマキリタカシは文部科学省の社会教育課に勤めています。彼の役割担当は、全国的に広くPTA活動を支援することです。彼は「個々の学校ごとに、PTAが適切に運営されるよう任されています。共働きの家族が増えているので、活動計画を立てる際には働いている親御さんたちの要求を考慮することが大切です」と説明してくれました。また「日本では子どもの数が減ってきています。しかし、私たちは、親御さんだけでは育児ができないことを、いよいよもって理解しなければなりません。地域社会の様々な人々の関わり合いが必要なのです」とも言いました。

PTAの役員をする義務を回避するために“外人カード”を見せたくなるかもしれません。言葉のスキルが最低あたりの場合、外国人の親であることだけで免除されるでしょう。特に一番上の子どもの場合ならば免除されるでしょう。とはいうものの、私たちが調査した限りでは、たいがいの母親たちが、とどのつまりは飛び込むのがベスト、つまりPTA役員をやってみるのがベストだという意見で一致しました。英国人のジュリアは「何もかも理解しなければいけないなんて思い煩わなくったっていいのよ」と助言し、「ほかの親たちが、手伝ってくれるわ。それに…誰も本当はやりたくないことをやっているということで、ほかの親たちは感動さえしてくれるわ!」と言います。
アメリカ人ママのデビーも同じ意見で、「私が思うに、私たちは第一に母親なのよね、つまり外国人であることなんて二の次なの。私は“外国人カード”を使いたくないわ、いざという時以外はね」と言います。

やはりアメリカ出身のマーガレットは別の考えです。フルタイム勤務があって忙しい彼女は初っぱなから、どうしても役員にはなれないと、はっきり説明したそうです。彼女は「そのことを自分の言葉で説明するのよ、丁寧にね」と言い、「PTA活動に時間が割けないのならば、そのことをそのまま伝える必要があるもの」と助言してくれます。マーガレットは、PTA活動でないけれども、読み聞かせ企画のボランティアとなり、当日の最初に英語の本を読み、そのことによって、好ましい反応を得たそうです。

外国人の母親たちの中には、熱い気持ちでPTAに参加し、いろいろ改変しようと頑張って、レンガの壁にぶち当たっただけに終わった人たちもいます。PTAは日本社会の縮図です。物事が1つの決まった形で処理されます。なぜならば必ずそう処理されてきたからです。〔巷間よくいわれる日本独特かもしれない【検証ヌキで先例を踏襲すれば万事まるまる無難なんですってば主義】のことでしょうね、きっと、嗚呼!<苦笑>!〕
4人の子の母親であるメロディは実地で学びました。彼女は「もう私はPTAに根本から変化する力など期待していないわ。あの人たちの目的は変化を起こすことではないの。波風立てずに義務を全うして次の年の役員に引き継いでホッとすることなのよ」と言います。

そうとはいえ、中には、現状に挑戦して成功を収めた外国人の母親たちがいます。アメリカ出身のティイユは、現在、小学校6年生のクラスの代表委員の1人です。伝統的な仕事の1つは卒業パーティー用の“メッセージビデオ”の製作なのですが、ただでさえ忙しい代表委員たちにとってそれが甚大な重荷となることをティイユは知っていました。彼女は「先生たちに話した結果、ビデオの代わりに親たちがミニコンサートを開くことに決まったの」と言い、「私は実感したわ。思い切って意見を口にすれば、ほかの人たちもざっくばらんに意見をしゃべってくれるから、変化って起こるものなのよ!」と言いました。

様々な役員体験の様相が外国人の母親たちを戸惑わせます。オーストラリア人ママのタムシンは、自分の名前が出ないことを望みながら床を見つめている日本人女性たちが突然PTAに忠誠を誓う役員へと変身を遂げるのでいつもびっくり仰天する、と言いました。ほとんど誰も役員仕事など欲しくありません、しかし自分の番が来るやいなや、日本人の母親たちは、たいてい、職務に躍起となるというわけです。

多くの人が不思議に思うのは、学校によって、PTA会長が必ず男性で、会長以外の仕事を常に母親たちが行うところがあるということです。この慣習は、より伝統的な地域でよく見られるようで、そういう地域の学校は、地域組織との結び付きが古くから続いています。会長役は、地元の会社社長や自営業者である父親に割り振られます。この慣習は、カナダ出身のミリアムにとって居心地の好いものではありませんでしたが、彼女が聞かされたのは、PTAの“顔”としては会長が男性であるほうが地域社会の中で周りとうまくやっていける、ということでした。何らかの旨味がなかったなら、ふつうの父親たちは、母親たち以上に、会長職を引き受けたいなどとは思わないでしょう。私が話した外国人女性の数人から、夫がPTA会長を務めたことがあると聞きました。PTA会長の職務は家族にも勤務時間にも割り込んできたそうです。

PTA役員になることは時々いらいらさせられるしほぼ常に時間の浪費ではあるけれど、外国人の母親の多くが、全体的に見て有益な体験であったと報告してくれました。イタリア出身のマータは、一緒にPTA仕事をした母親たちの何人かは噂話が大好きな人たちだったと言い、けれども新しい友人ができて学校の情報や広く地域社会の情報も得られたと言いました。
「役員になることで、日本人の母親たちとの間にあると感じていた障害物が取り払われたの」とフィリピン出身のシェリーが言い、「彼女たちは、私がPTAを1度やったら、自分たちの仲間として付き合ってくれるようになったわ」と言いました。

初めてPTA役員になろうとする人のために、オーストラリア人ママのヘザーは、友人と組んで一緒の役目や委員を務めることで、より楽しむことができると提案します。アメリカ人のキャサリンは、3人の子ども――もう3人ともティーンエイジャーです――1人ずつにつき、PTAのボランティア仕事をしました。彼女は「ぶっちゃけ私、うちよりも年上の御子さんがいる親しい外国人ママから貴重なアドバイスを受けたの。彼女は、PTAボランティアをやることって学校に行くもっけの幸いの口実になるから、学校でわが子がどんなふうに過ごしているか目の当たりにできちゃうのよねって教えてくれた。彼女の言ったとおりだったわ!」と言いました。

PTAでうんざりしている親たちにとっての朗報は、中学校から先になれば、PTA役員として献身する度合いが先細りになるということです。コアなポジションに就かないかぎり先細りします。私の娘の中学校PTAでは、年に1度、文集を製作しますが、1クラスにつき2人の寄稿者を募ります。会合などに出る必要がありません。Eメールで提出しさえすればいいのです。この仕事を日本人の親たちは避けたがりますから、私がやるのは今年で4回目です。PTA役員というのも結構、楽しめます――この記事を文集に寄稿すれば済むかもと――そう思いません?
               [和訳文の文責FJN]


【3611】 ぶきゃこ 2013/09/29(Sun) 16:20
FJNさん、おつかれさまでした!素敵かつ優れた訳だと思います。何のことやらわからなくて読み飛ばしていたところも、そういう意味だったのかとおかげさまで理解できました。お時間つかっていただきありがとうございました。

【3612】 FJN 2013/09/29(Sun) 17:43
レスに感謝します!
感謝しますとともに・・・大いに照れます。
御目通し、ありがとうございました!!


【3613】 猫紫紺 2013/10/01(Tue) 23:23
FJNさん、お手数に感謝します!
なんて洒落た訳なんでしょう――途中しばしば爆笑しました!!


【3615】 FJN 2013/10/03(Thu) 17:52
レスに感謝、ありがとうございます!
手前勝手な意訳文に御目通しいただき痛み入ります。
爆笑いただいたこと、大変うれしゅうございます。


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