○○○○年○○月○○日
○○○学校長 ○○○様
PTA非加入届け
子どもたちの教育に資するために親たちが集まり、知恵を出し合い、共に働くこと。
それは高い能力と強い責任感を前提とする尊い営みであり、誰にでも出来ることとは思われません。したがって、この尊い営みに努める、役員はじめPTA会員の方々には敬意を惜しみません。
とはいえ、現状では、PTAの役員決めや、PTAの仕事の分担をする際に、引き受け手を探すのに苦労し、その結果、平等という名のもとに、強制としか思われない手段が取られることもあるようです。
なぜ、このようなことになるのでしょう。
それは、保護者として学校教育に協力すべき義務と、保護者としてあるべき理想とが、峻別されず、PTAの活動として同等に扱われているからではないでしょうか。
PTAという団体は、自主独立を本旨とする任意の社会教育関連団体です。
団体として自主独立を本旨とする以上、団体を構成する個々の会員も自主独立を本旨とする、と認識されます。
したがって、PTAに加入する意思表明こそがなされるべきことだと思われます。
ところが、現状では、保護者は、子どもの入学・在学に伴って半強制的にあるいは自動的に加入することが慣例となっています。これは本末転倒であり、早急に是正されるべき根本的問題だと考えられます。
1.PTAが任意加入であり、入退会は保護者の意思表明が優先され、
児童・生徒の入学、転入時に、
全ての保護者にこれが周知されること。
2.PTAの役員決めや仕事の分担をする際、
「出来ることを出来る人に」が徹底され、
これを実現するために、PTA自体も、
組織のあり方や活動内容の見直しがなされること。
少なくとも以上の二点が確立されることによって現状が改善されなければ、PTA会員となった私自身が、他の方の権利や自由を不当に侵害することになるでしょう。
それは私の良心に反することです。
逆に、現状が改善されて上記の二点が確立されたならば、日々の生活に追われる弱い立場の私でも、PTA活動に参加できると思います。
今回、私はPTAに加入しませんが、PTAに加入しない保護者の児童・生徒が、そのことを理由に、学校の教育活動に参加することを非難されたり、学校教育に関する配布物を受け取れなかったりするならば、それはいわれの無い差別であり教育の場にふさわしくないと考えます。
学校長はじめPTA役員の皆様におかれましては、そのような差別がないように、これからも教育的配慮を優先されることをお願いします。
同時に、私といたしましても、PTAとは無関係に、保護者として学校教育の振興に関する協力を惜しまないことを申し添えます。
○年○組○○○○保護者○○○○